2022/01/24 17:08

NMN(エムエヌエム)とはβ-ニコチンアミドモノヌクレオチドの省略名称です。
このNMNという原料は2020年3月までは食品として認められていなかったことをご存じでしょうか。
食品となった経緯はまた改めてお知らせします。
今回は製造方法についてです。


NMNを製造する方法には「酵素法」と「化学合成法」の2種類があります。
ここで注意しなければいけないのが、「酵素法」により製造されたNMNは一部を除き食品として認められていないということです。酵素の種類はたくさんあるのですが、製造する際に使用しても良い酵素は食品添加物公定書に記載されたものだけで、それ以外の酵素を使った製造は食品として認められていません。先ほど「一部を除き」と書きましたが、酵母による酵素法は食品工程表に記載されているので問題ありません。ただ、生産効率が悪くコストアップになってしまいます。
「化学合成法」は、各工程で精製工程が入っており、99.9%以上の非常に高純度なものが得られます。化学合成法で製造したNMN粗製品を、弊社では食品として正式に輸入(検疫検査済み)しています。多くのビタミン類も「化学合成法」により製造されていますので、合成法でも高品質のものであれば全く問題ありません。

酵素(発酵)による製造は安全とのイメージがありますが、実は安全が保証されている酵素はごく一部です。納豆、ヨーグルト、パンなどですが、腐敗も発酵の一つです。自然から得られるものは安全と思われる方が多いと思われますが、実は、自然の中には毒物がたくさん含まれています。キノコ類などや、海中生物には毒性のあるものが多数います。天敵などから身を守るためだと思われます。

現在中国で製造されているNMNの7割ほどは許可されていない酵素を用いて製造しているもので、気を付ける必要があります。許可されていない酵素は、まだ安全性が確認されていないからなのです。もし将来その安全性が確かめられれば、NMNも数年後には酵素法が許可される可能性もあります。それまでは、安全のために酵素法で製造した製品は避けましょう。もっとも本来なら販売されてはいけないものなので、食品としては輸入できないものです。2020年3月にNMNが食品として認められるまでは、化学品などの別の用途で輸入して食品として使っていたものがあるようです。
なお、弊社品は99.9%の粗製品NMNを食品として輸入し、国内の食品メーカーで精製して製剤サプリメント用のNMN原料としております。
製造方法をご確認の上、合法なものを選ばれると良いと思います。