2025/09/11 13:54

#NMNの散歩道(8) 

―甘酒横丁―

甘酒横丁は、朝の光がまだ柔らかい時間に歩くのが好きだ。石畳の隙間から顔を出す小さな草たちが、まるで「おはよう」と言っているみたいで、私はそれに「おはよう」と返す。誰もいない通りに、私の靴音だけが響く。

角の豆腐屋さんの前を通ると、湯気がふわりと流れてきて、昨日の夢の続きを思い出す。夢の中で私は、誰かと手をつないで歩いていた。顔は見えなかったけれど、手の温度だけは覚えている。

甘酒横丁の名物、あの甘酒を出す小さな店の前で立ち止まる。店主はまだ準備中で、暖簾が風に揺れている。私はポケットからNMNの小瓶を取り出して、ひと粒だけ口に含む。何かが整っていくような、静かな感覚。細胞の奥で、何かが目を覚ます。

「今日も、ちゃんと生きてるな」そう思いながら、私はまた歩き出す。甘酒横丁の空気は、少しだけ甘くて、少しだけ切ない。通りの先に見える神社の鳥居が、まるで次の物語の入り口みたいに見えた。

明日は、「緑道」

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