2025/09/11 14:33
#NMNの散歩道(13)
―夢の途中―
その日は、朝から世界が少しだけ透けて見えた。光がやわらかくて、音が遠くて、まるで夢の中にいるみたいだった。
私は、いつものようにNMNをひと粒、口に含んだ。それは、目に見えない小さな鍵みたいで、心の奥にある扉を、そっと開けてくれる。
気がつくと、私は知らない街にいた。でも、どこかで見たことがあるような気もした。石畳の道、風に揺れる白いカーテン、遠くで鳴っているピアノの音。すべてが、懐かしくて、少し切ない。
道の途中で、猫に出会った。その猫は、私のことを知っているような目をしていて、何も言わずに、ただ前を歩いていった。私はそのあとを、静かについていった。
猫が立ち止まったのは、小さな橋の上だった。下を流れるのは水じゃなくて、光だった。ゆっくりと流れる、金色の光。その中には、昔の私が笑っていたり、まだ出会っていない誰かが手を振っていたりした。
私は橋の真ん中で立ち止まり、深く息を吸った。その空気は、少し甘くて、胸の奥がじんわりと温かくなった。
NMNが教えてくれるのは、「いまここにいること」の不思議さ。そして、どんなに遠くに来たように思えても、本当はちゃんと、自分の場所に戻ってこられるということ。
猫は、もういなかった。でも私は、ちゃんとわかっていた。この道は、夢の途中でありながら、確かに私の散歩道だった。
明日は、「純喫茶」
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