2025/09/11 14:39
#NMNの散歩道(15)
―風の記憶―
その日は、風が少しだけ違っていた。街の角を曲がるたびに、昔の匂いがふっと漂ってきて、私は、何かを思い出しそうで、でも思い出せないまま歩いていた。
NMNをひと粒、口に含む。それは、記憶の鍵みたいで、閉じていた引き出しが、静かに開いていくのがわかった。
早稲田の坂を下りながら、ふと、昔通ったことのある純喫茶の前を通りかかった。店の名前は変わっていたけれど、窓の形も、扉の重さも、あの頃のままだった。
中には入らなかった。でも、扉の前に立っているだけで、あのときの会話や、コーヒーの香りや、かの笑い声が、風に乗って耳元に届いた。
NMNが教えてくれるのは、「忘れていたと思っていたもの」が、ちゃんと自分の中に残っているということ。それは、思い出すためじゃなくて、ただそこにあるだけで、心を支えてくれる。
そのあと、私は神田川沿いを歩いた。水面に映る空が、少しだけ秋の色をしていて、風が髪をやさしく撫でていった。
今日の散歩は、何も特別なことはなかったけれど、心の奥に、静かな灯りがともった気がした。それは、NMNの粒がくれた、小さな奇跡だった。
明日は、「立秋に寄せて」
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