#NMNの散歩道（２１）　

―光の粒を拾いながら―

朝の光が、カーテンの隙間からこぼれていた。その光は、まるで誰かのやさしい声みたいで、部屋の空気をそっと撫でていた。

私はNMNをひと粒、口に含んだ。それは、体の奥にある静かな泉に、小さな光の粒を落とすような感覚で、その波紋が、今日という一日をやさしく始めてくれる。

道を歩いていると、誰かが落とした花のかけらが、風に揺れていた。それは、ほんの一瞬の美しさで、でもその一瞬が、なぜか心に残った。

コンビニの前で、小さな子どもがアイスを落として泣いていた。その涙の粒も、光に照らされてきらきらしていて、私は、なんだか胸がぎゅっとなった。

日常の中には、見過ごしてしまいそうな美しさが、静かに、でも確かに散らばっている。それは、光の粒みたいで、拾うたびに、心が少しだけ澄んでいく。

NMNが教えてくれるのは、その「小さな変化」に気づく力。細胞の奥で、静かに働きながら、私たちの感覚を、やさしく研ぎ澄ませてくれる。

夕方、空が少しだけ赤く染まって、風が肌にやさしく触れてきた。私は、今日拾った光の粒を、そっと胸の奥にしまった。

それは、誰にも見えないけれど、確かに、私を支えてくれるものだった。

明日は、「薬研堀不動院」

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