2025/09/11 15:04

#NMNの散歩道(22) 

薬研堀不動院

薬研堀のあたりは、いつも少しだけ空気が違う。人通りはあるのに、どこか静かで、時間がゆっくりと流れているような気がする。

不動院の前に立つと、石段の上に、季節の風がふわりと降りてきた。その風は、体の奥にある疲れを、そっと撫でてくれるようなやさしさを持っていた。

最近、朝の目覚めが少しだけ軽くなった。それは、日々の積み重ねの中で、小さな粒が静かに働いてくれているからかもしれない。目に見えないけれど、確かに感じる変化。それは、祈りにも似ている。

境内には、誰もいなかった。でも、誰かの願いが、空気の中に残っていて、私はその気配に、そっと手を合わせた。何かを願うというよりも、ただ「今ここにいること」に感謝するような気持ちだった。

不動院の灯りは、昼間でも少しだけ揺れていて、その揺らぎが、心の奥に静かに染み込んでいく。それは、言葉にならないやさしさだった。

帰り道、川沿いの風が少しだけ涼しくて、私はその風を胸いっぱいに吸い込んだ。薬研堀の静けさは、今日も変わらずそこにあった。

明日は、「けん玉と、午後の光」

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