2025/09/11 15:07

#NMNの散歩道(23) 

けん玉と、午後の光―

午後三時の光は、どこか懐かしい匂いがする。小学校の裏庭にある、少し傾いたベンチに腰掛けて、私はけん玉を手にしていた。赤い玉が、木の皿にカツンと当たる音が、静かな空気を切り裂く。うまく乗ったときの感触は、誰かに褒められたときのように、胸の奥がふわっとする。

隣には、NMNを飲み始めたばかりの祖母がいた。「最近、階段が楽になったのよ」と笑うその顔は、昔よりも少しだけ若返ったように見えた。けん玉の技を見せるたびに、祖母は拍手をしてくれる。その手のひらのしわが、なんだか愛おしかった。

「昔はね、けん玉で町内大会があったのよ」祖母の話は、いつも少し夢みたいだ。その夢の中で、私はまだ生まれていないのに、なぜか懐かしさを感じる。

玉が皿に乗らなくても、糸が絡まっても、笑っていられる午後。NMNの効果か、祖母の笑顔が長く続くようになった。それだけで、けん玉の失敗も、なんだか成功に思えてくる。

風が少しだけ強くなって、赤い玉が揺れた。私はもう一度、けん玉を構える。祖母の笑顔と、午後の光と、NMNの静かな力に包まれて。

明日は、「臍を噛む」

#健康長寿 #糖尿病 アルツハイマー #若返り #健康習慣