2025/09/11 16:07
#NMNの散歩道(33) ―阿波踊り―
徳島の夜は、まるで踊りそのものが空気になったようだった。太鼓の音が地面から立ち上がり、笛の音が空を撫でる。浴衣の裾が風に揺れ、提灯の灯りが人々の顔を柔らかく染めていた。
通りの片隅で、冷たい麦茶を飲みながら踊りを眺めていた女性がいた。彼女は、少し前から生活のリズムを整えるために、朝の習慣を変えていた。水を飲み、深呼吸をして、ほんのひと粒のサプリメントを口にする。それは特別なものではなく、ただ、なんとなく続けているだけのものだった。
踊りの列が目の前を通り過ぎる。手を振る人、目を閉じてリズムに身を任せる人。誰もが自分の物語を踊っているようだった。彼女はふと、踊り手の足取りが軽やかに見えることに気づく。年齢も性別も関係なく、みんなが同じリズムに乗っている。
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」
その言葉が、風に乗って耳に届く。彼女は笑って、麦茶を飲み干した。体の奥で、何かが静かに整っていくような気がした。それは、踊りの粒子かもしれないし、朝の習慣のせいかもしれない。 どちらでもいい。ただ、今この瞬間が、少しだけ軽やかに感じられることが嬉しかった。
踊りが遠ざかり、夜の静けさが戻ってくる。彼女は立ち上がり、また歩き出す。散歩道は、今日も続いている。
明日は、「常盤橋」
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