2025/09/11 16:29
🐟 #NMNの散歩道(40) ―鯖と記憶の交差点―
交差点の向こうに、小さな干物屋がある。店先には、銀色に光る鯖が並んでいて、風に揺れる暖簾の隙間から、店主のやさしい声が聞こえてくる。
その場所は、私にとって記憶の交差点だった。祖母と一緒に歩いた道、初めて一人で買い物をした日、誰かと別れた夕暮れ。すべてがこの角を曲がるたびに、ふっと蘇る。
鯖の匂いは、なぜか安心する。海の遠さと、命の近さを同時に感じさせてくれるから。NMNを飲み始めてから、記憶が少しずつ澄んでいくような気がしていた。忘れていた風景が、色を取り戻していく。
干物屋の前で立ち止まると、店主が「今日は脂がのってるよ」と笑った。その声に、祖母の声が重なった気がした。あの頃の鯖も、きっとこんなふうに光っていた。
交差点を渡るとき、風が吹いた。鯖の匂いと、遠い記憶と、今の私が、ひとつの場所に重なっていた。それは、過去と未来が手をつなぐ瞬間だった。
そして私は、鯖を一尾買って帰った。それはただの魚じゃなくて、記憶のかけらだった。NMNが静かに体の中で働いているのを感じながら、私はその夜、鯖を焼いた。香ばしい匂いが部屋に広がって、心の中の交差点が、少しだけ明るくなった。
明日は、「海の底で眠るもの」
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