2025/09/22 14:47
#NMNの散歩道(43)
―小名木川沿いの夕暮れ―
小名木川の水面が、夕陽を受けてオレンジ色に染まっていた。風はほとんどなくて、川の流れも、まるで時間が止まったみたいに静かだった。
私は、古びた橋のたもとに腰を下ろして、コンビニで買った麦茶を飲んだ。少しぬるくなったその味が、なぜか子どもの頃の夏休みを思い出させた。あの頃、母がくれた麦茶には、氷がカランと鳴っていたっけ。
川沿いを犬の散歩をする人、ジョギングする人、ただ歩いているだけの人。みんな、それぞれの夕暮れを持っている。私はといえば、ポケットの中のNMNの小瓶を指でなぞりながら、「今日もなんとか生き延びたな」と、心の中でつぶやいた。
最近、体の奥のほうで、何かが少しずつ変わっている気がする。それはNMNのせいかもしれないし、あるいは、こうして夕暮れの川を眺める時間が増えたからかもしれない。
空が群青に変わる頃、川面に映る光がひとつ、またひとつと消えていった。私は立ち上がって、ゆっくりと歩き出した。明日もまた、ここに来よう。何も起きなくても、何かが癒えていく気がするから。
明日は、「秋分のひかり」
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